ハクティビズム|9月3日
明日はいよいよ、2015年「抗日戦争と世界反ファシスト 戦争勝利七十周年」記念行事のクライマックスである、閲兵式が行われます。閲兵式参加兵士1.2万人、そして観衆は4万人を超えると予想されてます。
限定な閲兵式専用入場券も。
更に限定的な大会招待状
天安門近辺はさながら戒厳令を敷かれた如く、长安街一帯の住民は当日窓際に立つことさえ禁止されたことや、ガス器具を使って調理することを禁じられたなど制限命令が沢山出されました。
挙句は突然飛来する飛鳥の、航空閲兵パレードへ与えうる影響懸念から、程よく訓練されたサルを北京市に連れ込み、樹木上に作られた鳥の巣を予め破壊しておくまでの徹底ぶり。
さて中央テレビは連日抗日戦争の歴史(勿論共産党版ですが)を繰り返し放送する傍ら、閲兵パレードの最新式国産兵器や事前訓練のハードさを伝えてます。
解放軍音楽隊などは、トランペットにペットボトル重りを吊るし、横から見て楽器が一直線に揃うよう、腕力を極限まで引き出す訓練ぶり。
また、女性兵士が今回大変注目を浴びてますが、粋な兵士ではなく自動車展のモデル・コンパニオンなどの”パレード専用雇われ女性兵士”であることも、物議を醸しました。
●ハクティビズム状況
話がだいぶそれてしまいました。今回は閲兵式にだいぶ注目が集中し、強力な統制が効いていることもあり、ハクティビズムによるサイバー攻撃の可能性は比較的平穏です。ハクティビズム活動に影響を与えうる、各関連事象状況は以下のとおり。
【1】メディア:★★
中央テレビなどの国営メディア、閲兵式に注目
ネット上での「抗日」キーワードに関する検索も上昇。
ヒットの多いメディア記事は、抗日戦争の細かいことに関する記述が大多数。恐らく抗日戦争の正統性(=共産党が主体に発起したものではない)を苦しく論じているものだと思われる。
【2】微博:★
やはり閲兵式を伝えるものが殆ど、右翼の書き込みは目立たず。
むしろ戦争の責任を全部日本に押し付けていいのか?のような冷静な書き込みがありました。
【3】ネット右翼ポータル:★
零細的な反日書き込みはあるものの、賛同や決起の書き込みはかなり少数。
【4】ネット右翼メッセンジャ・グループ:★
日本映画のキャプチャなど流れるなど、抗日に対し盛り上がりを見せず。
冗談で作られたアイコラ等も流れる
【5】ネット右翼メッセンジャ・グループ(有声):★
集会は認められず。
独り言:
このような重大な行事の際は、中国当局は絶大な統制力を発揮し、想定外の事は発生することを絶対に防止します。たとえハクティビズムもです。
また、中国のネット右翼発起のハクティビズム・サイバー攻撃は常に人海戦術で、技術的な要素があまりありません。そろそろこのような人柱サイバー攻撃に、過反応する必要はもうないのかも知れません。