ガバナンス|国際ルール作り

6月30日、第一回グローバル・インターネット・ガバナンス調整審議会(Global Internet Governance Conseil de l'Union)がサンパウロ(São Paulo)にて開催されました。

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中国サイバー空間管理室長官鲁炜(Wei LU)氏 

 

※この会合はネットムンディアル・イニシアティブ (NETmundial Initiative)の調整審議会(Coordination Council)であり、IGF(Internet Governance Forum)の実務的な支援を行うとされてます。

・ネットムンディアル (NETmundial)

netmundial.br

 

・「ネットムンディアル」については、JPNICさんのページで詳しい解説があります:

インターネット用語1分解説~NETmundialとは~ - JPNIC

 

 

さてこの会合では組織定款を議決した他、3名の共同議長が選出されました:

アリババの马云(Jack MA)

・ICANN CEO の فادي شحادة(Fadi Chehadéファディ・チェハデ)

・ブラジル科学IT政策長官Virgilio A. F. Almeida

 

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アリババの马云(Jack MA)氏

 

アリババの马云氏は、アジア太平洋地域の唯一企業代表として注目を浴びましたが、中国政府代表である、サイバー空間管理室長官(大臣レベル)の鲁炜(Wei LU)氏もそれ以上に注目されました。

 

中国国内メディアでは今回の成果を次のようにまとめてます。

1. グローバルインターネット・ガバナンスは中国きではもはやができない
2014年は中国のインターネット接続20年の節目でもある。CNNIC の統計によれば、2014年末時点の中国インターネットユーザは6.49億に達し、グローバル・インターネットユーザの1/5も占め、巨大な数量級は世界のどの国々も中国のインターネット・パワーは看過することは出来ないようになった。

また、急速持続な経済成長により、中国におけるインターネット業界も全面化・多元化・ディープ化・国際化を達成。世界時価総額トップ10のネット企業の中で中国企業は4つ席を占め、トップ20でみても6席を占めている。これからも分かるように、中国ネット企業の急速な成長発展は、インターネットを支える巨大な力となりつつある。だがグローバル・インターネット・ガバナンスのステージにおいては、中国はむしろ過小評価され、疎外されてきた。この異常な事態は今後変えられるであろう。
2015年始、中国サイバー空間管理室長官である鲁炜(Wei LU)氏は中国政府を代表し、インターネット・ガバナンス・フォーラム委員に選ばれた。彼はアジア太平洋地域における唯一の政府身分を擁する代表である。鲁炜(Wei LU)氏の鮮やかな発言は世界に対し、グローバル・インターネット・ガバナンスは中国なしでは成し得ない、と宣言したようなものだ。

2. 中国のインターネット・ガバナンス理念は益々多くの国際賛同を得ている
中国は2014年に共産党中央サイバーセキュリティ&情報化指導グループ(中央网络安全与信息化领导小组)を設立以来、習近平総書記のインターネット・ガバナンスにおける考えは「平和・安全・オープン・相互協力的なサイバースペースを共同構築し、多角的・民主的且つ透明なインターネットガバナンスシステムを作り上げること」であり、(中国)サイバー空間管理室は両国間・多国間及び国際面において世界に積極的に中国の理念を説明し、グローバル・サイバー空間において全参加者が共同意識を早めに達成し、サイバー空間の秩序を共同維持できるよう心がけた。
2014年は中国インターネット・ガバナンス「収穫」の年でもある。中国国内におけるサイバー空間管理の成果が見られ、ネット世論良い方向に向きはじめたと同時に、一連の違法サイト取締作戦もサイバー空間を浄化する目標に大変有効であった。中国サイバー空間は今や澄んだ青空のようである。

中国サイバー空間管理室長官 「鲁炜」氏が中国を代表し発言出来たことは、国際社会が中国がこれまでの2年間のグローバル・インターネット・ガバナンスにおける貢献を認めたことであり、中国式サイバー空間統治の考え方と管理方式を認可したとも言えよう。

3. インターネット・ガバナンスは世界全体が協力し合うことが不可欠
IGF のメンバーは地理的5大陸をカバーしており、参加者の身分も財団・民間組織・政府・プライベート企業の4領域をまたいでいる。これから更に多元化・複雑化になると想定される中で、中国は幅広く国際多国機構に関与し、中国を主体としたイベント・組織を積極的に発起し、ゲームルール作りに参与する。これは「サイバー大国」から「サイバー強国」への必然なる道のりである。

世界のインターネットの流れの中で、中国の役割はとてつもなく大きいものである。今回中国が積極的な姿勢で国際インターネットルール制定に関与してきたことは、大国としての責任を果たしたものでも有り、中国式の知恵・ソリューションを提案する形で貢献したとも言える。これにより中国のサイバー主権を守ると同時に、今後の中国のインターネット業界発展を有利な方向へと導くことも出来た。歴史の1ページに残るであろう。


また、参加者の注目すべき単独発言は次のとおり。

・ICANN CEO の فادي شحادة(Fadi Cheha::éファディ・チェハデ):
「ブラジル連邦共和國大統領Dilma Rousseff(ジルマ・ルセフ)から言われたことがある:インターネット・ガバナンスは多方面利益関係者を参加させる形にしなければならず、また中国政府をずガバナンス組織に参加させるべきである」

・中国サイバー空間管理室長官 「鲁炜」
「中国は自国の実事情に合致した、発展発達を推進すると同時に安全も確保し、またネットユーザ自由を保障すると同時にインターネット秩序を維持できる管理法を積極的に模索している。」

・欧州連合(European Union)代表constantijn van oranje nassau
「中国のインターネット・ガバナンス・モデルはすばらしい統治管理モデルであり、欧州連合はインターネットの多角的な利害関係者が相互理解を深められる仕組み(プラットフォーム)を構築し、グローバルのオープンな交流を進めるべきだと信じる」

・アフリカのインターネットの父 Nii narku gaynor
「6億を超えるユーザに”安全”なインターネット環境を提供できる中国の、ネット管理統治モデルは世界で最もんでいるモデルの一つだと思う。アフリカでは66%人口が30歳以下の若者であり、多くがが未だにインターネットを使用する機会に恵まれてない。委員会のメンバーのアフリカに対するさらなる支援を強く望みます」

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5、6年前に欧米メディアで、

インターネットが中国を変える

と主張する書き込みを見かけることがありました。

 

それがどうでしょう。

「中国がインターネットを変える」

になりかねませんね。