中国-アセアン|CERT

去る1月23日、ASEAN情報通信大臣級会合がタイ(バンコク)において開催されました。

■「ASEAN+1」

総務省|第9回日ASEAN情報通信大臣級会合等の結果

「第9回 日ASEAN 情報通信大臣級会合がタイにおいて開催されました。日本から阪本総務審議官が出席し、日本とASEANとの間の情報通信分野における協力等について意見交換を行うとともに、今後1年間の作業計画を取りまとめました。」

結果概要は上述ページに記載されてますので割愛しますが、日本とアセアンの情報通信分野における協力の内容が書かれております。

 

さてこの会合は一般的に「ASEAN+1」と呼ばれておりますが、”1”は日本だけではなく、中国・韓国も意味しております。即ち、3回の「ASEAN+1」会合が行われ、アセアン側は同じメンバーで会合に臨み、それぞれの”1”の国が代わり番こで入場し会合を行うのですが、順番が前後するといえど日中韓はお互いの会合の具体的な内容を、意外と知らないと思います。(知る由もない、と言った方が適切かもしれません)


そこで中国に焦点を当てて、中国側同会合発表声明を見てみましょう:

 

www.cnii.com.cn

【訳文】

第9回 中ASEAN 情報通信大臣級会合がタイにおいて開催されました。中国からは尚冰・工業情報化部副大臣が出席し、タイのポンチャイ情報通信技術大臣と共同議長を務めました。工業情報化部関連部署長官並び CNCERTコーディネーションセンター・黄澄清長官も出席しました。
会合は中国側が提案した中国-アセアン・ナショナルCERT協力フレームワーク構築を支持し、双方のサイバーセキュリティ強化の重要な土台になると認識しました。
CNCERTより提案されたこのフレームワークは、中国とアセアン地域国家がサイバーセキュリティにおける協力に関して優先的な情報共有及びインシデント処理のチャンネルを構築することで、該当地域全体におけるサイバー脅威に対する早期警戒分析能力向上を図るものであり、越境サイバーインシデント処理速度を早め、双方のインシデントハンドリングをより良いものとします。
具体的な内容は次のものがあります:
・インシデント処理の最適化
・情報共有の強化
・キャパシティ構築
・合同協力プロジェクトの推進

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日本側の声明とくらべて、非常に具体的な内容になってる感じがします。

今回の中国側会合の重点は、コンピュータ緊急対応センター(CERT)関係の強化にあることが伝わってきます。

 

■CNCERT・カンボジアGD-ICT

さて「ASEAN+1」のあと、CNCERTコーディネーションセンター・黄澄清長官は休む間もなくその足でカンボジアまで飛びました。
そこで黄長官は1月26日に、カンボジア情報通信技術総合部(GD-ICT)長官CHEA Manit閣下と会見し、サイバーセキュリティ協力に関する備忘録MOUを締結しました。
尚冰・中国工業情報化部副大臣及びPRAK Sokhonn閣下・カンボジア逓信省大臣も備忘録締結儀式に出席されました。

式典で次のような声明が出されております:
「逓信省に属する情報通信技術総合部(GD-ICT)はカンボジアのナショナルCERT-CamCERTを運営管理する部局であり、CamCERTはアセアン地域CERT組織間で精力的に活動を行っております。特にCNCERTと、
・中国-アセアン情報通信理事官ラウンドテーブル会合
・中国-アセアンサイバーセキュリティ検討会
などにおいて活発積極的な交流を行った結果、相互信頼めたと同時に、これより共に直面する課題解決を推進することが可能になりました。
今回の備忘録締結は両国のサイバーセキュリティ領域における協力を更に深め、両国のサイバーセキュリティ情報共有を促進し、越境サイバーセキュリティ事件の速やかな処置を可能とし、両国サイバー環境の健全な発展に貢献することになりました。」

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やると決めたら迅速とことんやる。この効率の良さには学ぶべきがあるものがあると思います。