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偽(インチキ)|潮流

 
日本では昨年に「STAP細胞」論文問題や、「音楽ゴーストライター」問題という偽問題が記憶に新しいですが、中国でも潮流が起きております。

 

非常に大きな話題を呼んだものが2つ。

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1. 中国国家最高科学技術賞

1月9日に北京で「國家科技獎勵大會」が開催されました。
この大会は名の通り、科学技術の進歩において貢献をした中国国民に授与されるものであります。最高科学技術賞自身は、長らく応募者の研究成果のレベルが相応しいものがおらず、9年間も受賞者不在の状態が続きました。

そして今年ようやく、最高科学技術賞が授与されることになり、学術界の注目を一気に浴びましたが、蓋を開けてみると受賞研究内容に「????#$&%’(%」と感じた学者が後を絶えなく、ネット上で大論争になりました。

・受賞者

張堯學

・現職

清華大學教授、中南大學校長、中國工程院院士

(日本東北大学博士)

・受賞研究名

「網絡計算的模式及基礎理論研究」

(ネットコンピューティングのモデル及び基礎理論の研究)

 

問題である、この研究内容。噛み砕いた書き方だと「透明コンピューティングに関する研究」になります。

・ユーザはOS、ミドルウェア、アプリ、通信ネットワークの存在を意識することなく、ネットを使用し各種の端末の中から相応のサービスを選択して使用することができる。

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さて、党御用のメディアが一斉に受賞者の張氏を持ち上げましたが、その褒め言葉がまた大変ばしい?ものばかりです:

・現代計算機発展を60年間支配してきたフォン・ノイマン理論に対し革命的な改革をもたらした
・ルータのでもある

・インテルから一歩先をゆく次世代のコンセプトだと絶賛された

・・・・
ちょっと何が何だかわからなくなってきました。

 

私の拙い知識からみると、ただのシンクライアント・コンセプトにみえるのですが・・

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さて肝心の受賞内容の論文について少しみてみます。ネット上のインチキファイターである「方舟子」氏のブログが問題点をよくまとめてるので、解説を交えながら引用させていただきます。

方舟子博客 — 不透明的“透明计算”——张尧学是如何骗取国家自然科学一等奖的

ー受賞理由とされた、8つの関連論文について

・一つ目論文は2006年に武漢で開催された(Third International Conference, UIC 2006 )で発表され、この会議は参加費を払えば発表させてもらえる会議と揶揄され、野良会議とも呼ばれてます。論文は45回引用されたっ模様ですが、3回の海外引用の除けば、全部国内からの引用でした。

・2つ目の論文はIEEE関連開業での発表ですが、数多いIEEE会合の中での会合の順位は1362位と高くはない。
引用された数は46回と多めですが、殆ど張校長本人及び国内からの引用であり、2回は海外引用でしたが英語ではない言語の文献からの引用でした。

・3つ目の論文のレベルは高いものだとみられるが、これは1988年に張氏が日本に留学した際に発表された博士論文であり、3名の共同日本著者がいます。これは受賞内容と関係ないものでありますし、そもそも博士論文の所有権も日本東北大に帰属するはずであります。今回受賞した中國國家自然科學獎は中国にて行われた研究の実績のみをさすものであり、張氏が受賞を博士学位指導教官とシェアするつもりがない限り、日本に留学した時代の論文を持ち出すことは不適切である。

・4つ目の論文は1999年の人工知能関連のもので、受賞された研究内容と無関係である。

・残りの4つの論文は共に著者に張氏の名前が見当たらず、内容も透明コンピューティングとは無関係のものであります。
論文発表及び引用された状況からは、この発表が国際的影響力をあまりもたないものだとわかります。そして「透明コンピューティング」は中国国外で一般的とされるThe Transparent Computing (TC) の意味合いとは異なる。
・・・・・・

権力で騙しの工作を学術界まで及ばせ、「國家自然科學一等獎」も取ってしまうとは中国科学界の最大な醜聞であろう。

 

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さてこのような事態に、学会団体である中国計算機学会がもはや我慢ならず、「政府は学術研究に対する評価工作から身を引くべき。」と厳正な声明をだしました。そりゃ、一生懸命研究した内容が、政治の風向き次第で金にもゴミにもなりうるというのは、たまらないですよね。

ちなみに 氏の名前と習近平総書記を並べて検索すると、既に表示禁止のURLが多数。当局も後ろめたくなったのでしょうね。

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2. アリババVS工商总局

(編集中)